バッハについての考察
バッハ パルティータ第2番より アルマンド -
今日は、この名曲の第2曲「アルマンド」の繰り返し部分における強弱の変化について、私の考えを少し書きたいと思います。
先週のコズモ先生とのレッスンで、繰り返し部分の強弱を変えることが非常に効果的だと教わりました。この曲は、前半と後半に分かれており、それぞれに繰り返しの指示があります。
先生は、前半の一回目(繰り返し前)は強めの強弱で、2回目(繰り返し後)は弱く演奏することを提案してくださいました。後半では、逆のアプローチ、つまり、1回目は弱めに演奏し、2回目は強くするというものです。
ビデオでは前半だけを演奏していますが、私はこのアイデアを取り入れています。
また、非常に興味深いことについても話し合いました。ほとんどの演奏者は繰り返すとき、全く同じテンポで演奏しますが、先生は、より柔らかな印象にする際にテンポをほんの少しだけ遅くすると、より表現力豊かな効果が得られるのではないかとお考えでした。もちろん、明確な答えはなく、バッハの正確な意図を知る方法もありませんが、私はこのアイデアに魅力を感じ、繰り返しの後に試してみました。
重要な原則の一つは、聴いてくださる人に次の展開を予測させないことです。
「強く→弱く、弱く→強く」または「強く→弱く、強く→弱く」といった順序を選ぶこともできますし、ドラマチックな雰囲気を演出したい場合は、常に強い強弱を維持することも可能です。本当に重要なのは、その選択が音楽的な目的を果たしているかどうかです。私はいつも作曲家の意図を理解するために楽譜を注意深く研究し、そして自分の心が何を表現したいのか自問自答するようにしています。
コントラストを作りたいのか?
クライマックスに向けて盛り上げたいのか?
どんな感情を表現したいのか?
そのためにどんな音色が必要なのか?
何を変えるかだけでなく、「なぜ」変えるのかを考えることで、演奏がより意味のある芸術へと成長していくと信じています。
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