特別ゲストアーティストとしてカーネギーホールに再登場

最近、第16回ABCガラの一環としてカーネギーホールのステージに再登場した三好那奈は、2026年にカーネギーホールで初のフルソ ロリサイタルを行う予定で、今はそれに向けて忙しく準備をしています。このような大規模なプロジェクトは大変な労力を伴うのは 明らかですが、最近のインタビューで彼女はすべてが順調に進んでいることを明らかにしました。

カーネギーでのソロリサイタルの計画について話し合う前に、コンクール優勝者ではなく特別ゲストアーティストとしてカーネギーで演奏したことについて、何か違うことがあったか教えてください。

それは、まるで家に帰ってきたような気分でした。カーネギーホールでは、ピアノの音を鳴らせてそのタッチを確かめることから、音楽のさまざまな部分で自分が求める音を出すために何をする必要があるかを理解することまで、すべてがシンプルで快適でした。

また、満席の観客はとても熱狂的で、このような素晴らしいイベントに参加できたことは本当に最高でした。 コンサートが始まったとき、実は、他の出演者の一人はまだ機中の人でした。彼女が間に合うか否かわからないギリギリの状態だったので、その心配と自分の緊張で、とてもドキドキしていました。彼女が到着するまでの時間を稼ぐ必要があったので、私たちはプログラム外の演奏をすることになるかもしれないと準備しました。でも、幸運なことに彼女は間に合い、すべてがうまく行きました。


2019年にアレキサンダー&ブオノコンクールで優勝して演奏したとき、緊張しましたか?

ええ、もちろんです。


それはなぜでしょう?

カーネギーホールは、あらゆる偉大なアーティストが演奏してきた場所として世界中で知られています。クラシック音楽の殿堂です。だから、そこで演奏する前に自分自身に「私は十分に上手く演奏できるだろうか?」「私の演奏はカーネギーホールにふさわしいだろうか?」と自問せずにはいられません。自分の演奏について考えるよりも、これらのことを考えてしまいます。どれだけ準備ができていると感じていても、それは大きなプレッシャーとなり、緊張が高まったと思います。


2回目はなぜ緊張しなかったと思いますか?

私は、初めてのとき、ニューヨークのエネルギーとカーネギーホールの素晴らしさに本当に圧倒されました。その公演の数日前にエンパイアステートビルに登り、街の景色を見て、エネルギーを感じたんです。


エンパイア ステート ビルからの眺めは、あなたにとってどのような助けになりましたか?

ニューヨークのエネルギーには解放感がありました。可能性だけがあり、それは天井知らずで限界はありませんでした。そして、私がこれまでやってきたことをすべてかければ、私に訪れたこの素晴らしいチャンスに挑戦できると感じました。だから私は、最高の自分になれるよう、もう一度全力を尽くすと心に誓いました。


コンテストの優勝者としてではなく、アーティストの人たちと一緒に舞台に立つのはどんな感じでしたか?

本当に楽しかったです。そして、到着が遅れていたアーティストがいましたが、もしも時間通りにつかなかったときのために、みんなが追加で演奏できるレパートリーについて話し合っていました。私も暗譜で弾ける手持ちの曲があることに気がつきましたが、そのとき、常に何かプラスアルファで弾けるものも用意しておかなければならないのだなと感じました。


カーネギーホールは、これまであなたのキャリア形成にどのような貢献をしたと思いますか?

カーネギーホールは誰もが知っていて、音楽の素晴らしさを常に思い起こさせる場所です。初めてコンサートを聴きに行ったとき、あまりに美しかったので、いつかここで演奏したいと思いました。 私はニューヨークが大好きですが、カーネギーホールが世界中の素晴らしい場所でアーティストが演奏活動ができるよう支援してきたことも知っています。 私は、アレキサンダー&ブオノ財団のサポートによって、キャリアを築くために必要な機会を与えてくれることをとても嬉しく思っています。


写真撮影:フランシス・カタニア