大志を抱き、努力する。これまでの道のり。

2026 年 5 月 3 日、ピアニストの三好 那奈がカーネギー・ホールでソロ・リサイタル・デビュー

を飾った際、その演奏は 15 年に及ぶ研鑽、練習、努力、そして献身の集大成とも言えるものでした。


彼女は 今、19 歳。

多くの人には想像しがたいことかもしれませんが、クラシック音楽家の人生やキャリアの歩み

とは、往々にしてこうしたものです。数多の神童たちと同様、三好も 3 歳で学び始め、以来ず

っと「コンサート・ピアニストになる」という一つの目標を胸に抱いてきました。その職業に

対し、彼女は誰にも負けない集中力、献身、そして粘り強さを示し続けています。11 歳で初め

てカーネギー・ホールの舞台に立つきっかけとなった 2019 年のブラッドショー&ブオーノ国際

ピアノコンクールでの優勝以前から、彼女はすでに母国日本でプロとして演奏活動を行い、その

才能で聴衆を魅了していました。当時から、彼女がその後年々開花させていくことになる類ま

れな将来性を予感させる輝きを放っていたのです。

キャリアにおける最も重要な公演の一つを終えた今も、彼女はこれまでと変わらぬ勤勉さで音

楽に向き合い続けています。コンクール優勝以来、スタインウェイ・アーティストであるコズ

モ・ブオーノに師事し、二人でレパートリーや解釈を慎重かつ着実に検討しています。また、

焦ることなく、自身の能力と音楽的成⻑を最大限に引き出すための楽曲や技法を巧みに取り入れ

ながら、技術を磨き、音楽家としての可能性を最大限に開花させることに注力しています。

彼女は 2026 年 6 月 28 日、東京の著名なサントリーホールでもこの画期的なデビュー・リサイ

タルを再現しました。サントリーホールは、その伝説的な音響の良さで知られるだけでなく、

アンドリュー・カーネギーと佐治敬三という二人の人物が共有した慈善の精神――偉大な音楽

のための「殿堂」を築こうとした志―によって生まれたホールでもあります。

彼女は 2027 年 6 月 14 日、ウィーン・ロイヤル・オーケストラとの共演でベートーヴェンの

ピアノ協奏曲第3番を演奏するため、スペシャル・ゲスト・アーティストとしてカーネギー・

ホールに再び登場します。

写真撮影:ノザワトシアキ、鳥越大地