レキシントン通りのリトルインド(2025年6月13日)

左から右へ:ニームの葉と粉、歯磨き用のインドの小枝、ヨーグルトベースの飲み物「モル」、サモサとパニプリ、玉ねぎ入りのマサラドーサ。

私にとってニューヨークの魅力は尽きることがありません。ここで、先週の水曜日に起こったもう一つの冒険についてお話ししたいと思います。

まず数日前、歯磨き粉が切れてしまったので、ホールフーズマーケットに行って、日本では手に入らない歯磨き粉を探しました。そこには、様々なハーブやフルーツのフレーバーの歯磨き粉がありましたが、私はニームとザクロの歯磨き粉を選び、お試しサイズを購入しました。

その歯磨き粉がすごく良かったので、ニームについて調べてみました。インドではニームがすごく人気で、歯を白くするだけでなく、抗菌作用もあるとのこと。せっかく世界最大の国際都市にいるのだから、インド人街に行ってニーム入りの歯磨き粉を買おうと思いました。ホールフーズで買った歯磨き粉にはニームが少ししか入っていませんでしたが、インド人街のスーパーマーケットなら、もっとニームの含有量が多い歯磨き粉があるはずだと考えたんです。

こうして、マンハッタンのマレーヒル地区、アジア系インド人の人口が非常に多い地域へ!冒険好きな母がいろいろ調べてくれて、レキシントン通りにある「カルスティアンズ」というスーパーマーケットに入りました。そこでなんと私は、ニームとオリーブとミスワクの小枝を手に入れました!ミスワクもまた、インド人が歯磨きに使う木だそうです。歯ブラシでも歯磨き粉でもなく、小枝ですよ!興奮が抑えられませんでした。

「カルスティアンズ」ではニームの小枝と葉の粉末の両方を販売していて、私は両方手に入れました。確かに、ホールフーズで売っているものよりもよりニームの風味が強いものを探していたのですが、まさかニーム100%で歯磨きをすることになるなんて!

その後、近くの「ポンガル」というレストランで、今まで見たことも食べたこともない南インド料理を堪能しました。

東京にはインド料理店がたくさんあり、家族とよく行きますが、北インド料理が多いです。そこでいつもナンをいただきますが、「ポンガル」ではドーサでした。ドーサとは、南インドの薄いクレープで、通常は米とレンズ豆を発酵させた生地で作られているそうです。

このレストランでまず驚いたのは、サモサが今まで食べたことのあるものと違う味だったことです。サモサは、三角形の揚げ菓子または焼き菓子で、ジャガイモ、エンドウ豆、スパイスを混ぜ合わせた香ばしい具材が生地に詰められていますね。東京ではケチャップが添えられていることが多いと思います。でも、南インドのサモサは、外側のパイにもスパイスが練り込まれていて、チャツネが添えられていました。今まで食べたことのない味でおいしかったです。

パニプリは、小さな空洞の揚げパン(プリ)の中にジャガイモ、ひよこ豆、スパイス、そしてピリッとスパイシーなソースを詰めた、インドの人気の屋台料理。私はパニプリの食べ方が分からなかったので、親切なウェイターさんに教えてもらいました。

また、南インド発祥のモルという飲み物も注文しました。甘い飲み物だと思っていたのに、玉ねぎとスパイスが入った薄いバターミルクヨーグルトシェイクで、塩辛くてスパイシーな味でした!母はモルの冷たいスープのような味が気に入ったので、私はモルを母に託し、自分用に甘いラッシーを追加注文しました。これは、ヨーグルトベースの飲み物で、甘みがあり、風味付けされていることが多いインドで人気の飲み物です。通常はヨーグルトに水、砂糖、そして時にはカルダモンやローズウォーターを混ぜて作られるそうです。

レストランを出て家に帰ると、母が「まだやるべきことがあるよね~?」と聞いてきました。私は「練習?」と答えました。でも、正解は、小枝で歯を磨くことでした!

3種類の中から、私はミスワクを選びました。封を開けたら、匂いも味も強烈でしたが、効果があるようで、とても興味深く、むしろ気に入りました。

全く新しい文化を体験できたなんて、なんて素晴らしいことでしょう。しかも、歯磨き粉もちゃんと手に入りましたよ!

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