アンナ・シェレストとハルキウのロマン派

ピアノ協奏曲 第1番 変ロ長調 作品16 第1楽章:レント、アレグロ・デシーゾ ピアノ:アンナ・シェレスト 作曲:セルゲイ・ボルトキエヴィチ オーケストラ:エストニア国立交響楽団 指揮:ネーメ・ヤルヴィ

先週末、ニューヨークでは、ネーメ・ヤルヴィ指揮、エストニア国立交響楽団とのアンナ・シェレストの最新録音を記念したCDリリースパーティーが2つ開催されました。

「ハルキウのロマン派:セルゲイ・ボルトキエヴィチの音楽」と題されたこのCDは、ピアニストであり作曲家でもあるボルトキエヴィチを讃えるものです。彼の音楽は、二度の世界大戦の悲劇から生まれ、批評家からは「ショパン、ラフマニノフ、チャイコフスキーに匹敵する力強く記憶に残るメロディーを持つ、贅沢でロマンティックな作品」と評されています。

私はコンサートには行かれませんでしたが、いらっしゃったコズモ先生とアレキサンダーさんからお話を伺うことができました。シェレストさんは15歳でアメリカに渡る前にウクライナのハルキウで生まれ育ったということ。そして、彼女の音楽の素晴らしい質の高さ。さらに、あまり演奏されることのない刺激的なレパートリーを探求する機会となるという点でも、この新しい録音は重要であると説明してくださいました。

シェレストさんは、あまり知られていないレパートリーを探求し演奏するという学術的なアプローチでますます注目を集めており、このようなプロジェクトは常に刺激的です。実際、女性作曲家の作品を収録した彼女のアルバム「Donna Voce 3」は、グラミー賞にノミネートされています。

コズモ先生は、リリースパーティーではボルトキエヴィチの他のソロ作品に加えて、ピアノ協奏曲第1番の第1楽章が演奏されたと教えてくださいました。この曲は2台のピアノで演奏され、シェレストさんの夫であるディミトリーさんが1台でオーケストラパートを演奏し、シェレストさんがもう1台のピアノでソロパートを演奏しました。

私はこの2人の偉大なピアニストからインスピレーションを受け続けていますが、おそらくピアノを学んでいるすべての方にとっても、お二人の演奏をYouTubeなどで聴くことは、多くの学びになると思います。

 

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リスト: エステ荘の噴水