コンサート後:アンコール曲の選択
ドビュッシー : ベルガマスク組曲 月の光(一部)
コンサートの曲を選ぶことはもちろん重要ですが、素晴らしいコンサートにはアンコール曲も重要な要素です。プログラムの最後の曲となりますから、コンサート全体の雰囲気としてふさわしいかどうか吟味せねばなりません。また、馴染み深い有名な曲も喜ばれます。お客様はさらにリラックスして、人気のある曲を楽しんでくださるでしょう。
次回のニューヨークでのコンサートでは、ドビュッシーの「月の光」をアンコール曲として演奏しようと考えています。この曲はよく知られているだけでなく、印象派の傑作です。主題である「月の光」を表現するために、壮大さや色彩の変化が求められます。ムードの変化は、月が夜空を移動するかのごとく、繊細でありながら強烈で、移り変わりがはっきりと感じられながらもほとんど気づかれないものでなければなりません。
私にとって、これは演奏するというより、音という絵の具を付けた絵筆で絵画を描くような感じです。描くように感情を込めた演奏を聴く中で、お客様に月の光の移ろいを感じ、思い浮かべていただくように意図しています。
雄大で美しい自然はそれ自体が感動の中心、劇場のようです。ですから私も音楽を通してお客様を音の風景で包み込みたいと思っています。輝く月の光。それが雲に隠れては再び姿を現す様子。水面に映る月の光。木々の間に作る影さえも音色で描きたいと思っています。
ドビュッシーは、この偉大な作品に様々なことを織り込む「余地」をピアニストに与えています。音楽と芸術は、私たちが周囲の世界を理解し、その中でどのように生きているのかを理解する助けとなります。私たちを取り巻く自然をすべて映し出し、私たちの感情をより深く捉え、定義し、理解するのに役立ちます。ルノワールの「田園の小高い坂道」やモネの「印象・日の出」といった絵画を見ると、私はすぐにそれらを音楽や表現者としての自分の気持ちと結びつけます。演奏するときは、そこから得たインスピレーションをお客様と共有したいんです。
あなたの好きな印象派の絵画は何ですか?
どれが好きですか?
そして、その理由は何ですか?
ぜひ、お気に入りの絵画をいくつか教えてください。どうもありがとうございます。
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