東西のティータイム(2025年8月8日)
左から:帝国ホテル東京でのアフタヌーンティー。ティータイムに合う音楽、ラン・ランによるピアノソナタ第16番ハ長調K.545の第1楽章(アレグロ)、パッヘルベルのカノン ニ長調、エミール・ギレリスによるベートーヴェンのピアノソナタ第14番嬰ハ短調「月光」の第1楽章(アダージョ・ソステヌート)の演奏。
今月初め、祖母と日比谷の帝国ホテルで、英国式アフタヌーンティーを楽しみました。とても素晴らしい体験!写真からもお分かりいただけるように、様々な種類の紅茶、サンドイッチ、デザートは見た目も味も素晴らしかったです。
本格的な英国式のお茶の世界を体験したことで、日本の茶道との違いに驚かされ、東洋と西洋における「茶道」の類似点と相違点を考えてみようと思いました。
日本の茶道はイギリスの茶道より500年以上も古く、13世紀に日本で始まりました。当時、茶道は貴族や武士の嗜みで、洗練された美意識をはぐくみ、武将たちの権力誇示や自己表現の手段にもなっていました。
これとは全く対照的に、イギリスにおけるお茶の文化は、1840年代にベッドフォード公爵夫人アンナ・マリア・ラッセルによって考案されたものです。彼女は、昼食と夕食の間の空腹を満たすため、午後にお茶と軽食をとる習慣を導入しました。
どちらの場合も、お茶を出す習慣は時とともに進化し、より多くの種類の食べ物が含まれるようになりましたが、日本の茶事ははるかにフォーマル。茶道における正式な茶会では、懐石料理、濃茶、薄茶を順に出し、亭主が客をもてなす一連の流れがあり、茶事とは、お茶を飲むだけでなく、茶室の設えや庭園、茶道具、そして亭主と客との心の交流を楽しむ、総合的な芸術体験といえるでしょう。
一方イギリスでは、アフタヌーンティーの習慣が発展するにつれ、上流階級の女性たちは食事と社交の習慣の両方を取り入れるようになり、女性たちはロングドレス、手袋、帽子を身につけました。
帝国ホテルのアフタヌーンティーで私が気に入った点は、バラの香りの紅茶から伝統的なフレーバーの紅茶まで、様々な種類の紅茶が揃っていたことです。また、様々な紅茶や料理の風味に合う音楽は何だろうとつい考えてしまいました。いくつかの私のおすすめをどうぞお楽しみください。
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