インスピレーションの源:藤田嗣治と偉大な作曲家たち
リスト: スペイン狂詩曲(スペインのフォリアとホタ・アラゴネーサ) S.254 R.90
東京ステーションギャラリーで開催された日仏画家、藤田嗣治の作品展が先日閉幕しました。この展覧会を通して、音楽だけでなく視覚芸術においてもインスピレーションがどのように創作に作用するのかを理解することができました。
藤田が旅先で風景や人物を記録するために、スケッチの代わりに写真を用いていたことはよく知られています。彼は、カメラでとらえた細部を絵画に取り入れられていたわけですが、この展覧会では、もとの写真と絵画を並べることによって、彼がどのように創作していったかを紹介していました。建築物、動物、そして衣服の模様さえも、彼の視覚的な源泉でした。
以下は、まず写真、そして後に絵画へと移り変わる、この手法の注目すべき一例です。このプロセス、そして写真が彼の作品の多くのインスピレーションとなった経緯について深く知るにつれ、作曲家たちも芸術的な断片を音楽に取り入れるという同様の手法を用いていることを思い出しました。
例えば、バルトークは民謡の旋律を収集するために東ヨーロッパを旅しました。トランシルヴァニア地方の民謡を耳にした彼は、当時のより伝統的なロマ音楽とは全く異なる、「故郷の音楽」の豊かさと活力を発見することになります。
リストはスペイン舞曲「ラ・フォリア」と「ホタ・アラゴネーザ」の旋律を「スペイン狂詩曲」に用いました。
ショパンのマズルカもそうです。フローレンス・プライスは、霊歌をソナタ、交響曲、その他多くの作品に用いました。このような例は、他の多くの作曲家にも見られます。
私は、昨年6月にコスチュシコ財団で「スペイン狂詩曲」とショパンの「マズルカ」を演奏しました。その準備として、民族音楽の雰囲気、言語の感覚、そしてこの地域の他の芸術について学びました。
私の演奏を聴いて、音楽にスペインの影響を感じたら、コメント欄で教えてください。どうもありがとうございます。
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