ラン・ランから学んだこと ― パート2(2025年7月17日)

左から右へ:ラン・ランの「ピアノ学習のための8つの黄金律」、「The Celebrated Chop Waltz(Chopsticks)」、リベラーチェによる即興演奏、ラン・ランとジョン・バティステによる連弾。

ルール2:1日1時間、正しい方法で。

ラン・ランは、1日1時間の練習を3つのパートに分けると言っています。基礎練習を20分、小曲の練習を20分、そして最後の20分は即興演奏です。

この練習方法は、年齢を問わず誰にでも効果があるそうですが、特に学び始めたばかりの人にとっては有効だそうです。小さな子の場合は、1時間すべてを一度に行うのではなく、1日を通して3つの「20分」の時間を作ると実践しやすいかもしれません。いずれにせよ、目標を設定しておくことが大事だと思います。

20分の練習から始めることで、スケールなどの基本的なテクニックや初見演奏の向上はもちろんですが、この時間、自分の指の動きや感覚に集中するというのが素晴らしいですね。

指への意識が高まってから小曲の練習に入ると、演奏するのがずっと楽になると思います。なぜなら、鍛えたその「基礎」が、曲の中でどのように使われているかをより意識できるようになるからです。

ラン・ランが言う20分間の基礎練習は、私が行っている基礎練習と似た部分があります。例えば、一つずつ音を弾いたり、コード鳴らしたりするだけの練習は退屈に思えるかもしれませんが、後で他のことができるようになるためには、まずこれらの方法を知っておく必要があります。赤ちゃんはどのようにして歩けるようになるのでしょうか?まずはハイハイして、それが上手になったら今度は立つことを学び、そして最後に片足を前に出して歩きだせるようになります。

3つ目の「20分間」もまた素晴らしいです。即興演奏をすることで、鍵盤上である種の自由を体験できるだけでなく、基礎をマスターしたら何ができるようになるのかを実感できるからです。

2025年7月15日のブログ「基礎学習が与えてくれるもの」を覚えていらっしゃいますか?ピアノの基礎から学んだことを即興演奏に活かせば、数をこなして上達するにつれて、可能性が広がります。それは、夢が広がる、エキサイティングな練習の日々となりますね。

新しいテクニックやコード進行を学ぶたびに、ピアニストとしてのスキルがどんどん向上していくのを感じます。こうした発見をするための鍵は、毎日、計画的に、そして着実に練習することです。

ラン・ラン、ありがとう!

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ラン・ランから学んだこと(2025年7月16日)