メトロポリタン・オペラで上演された『清教徒』
メトロポリタン・オペラによる『清教徒』上演の映像
今年初め、コズモ先生からメトロポリタン・オペラで『清教徒(I Puritani)』を観て素晴らしかったという話を伺っていました。そのときは観ることができなかったのですが、今回このプロダクションを映画で鑑賞する機会を見つけ、すぐにチケットを購入しました。
エルヴィーラ役をリゼット・オロペサが、アルトゥーロ役をローレンス・ブラウンリーが歌いました。以前、オロペサの『椿姫』のヴィオレッタや、ブラウンリーの『連隊の娘』のトニオを聴いたことがありましたが、これら二人の素晴らしい歌手が共演する姿を観られたことは大きな喜びでした。彼らのパフォーマンスには深く感動させられました。
演出も非常に興味深いものでした。エルヴィーラは画家として描かれており、抑圧された状況下でも芸術を通して自己表現を続けるアーティストの姿が表現されていました。この解釈は特に魅力的だと感じました。
また、指揮者のマルコ・アルミリアート氏のインタビューも大変興味深いものでした。彼は、ベッリーニの作品においては、オーケストラは歌手を全面的に支えるべきであり、歌声の美しさを決して妨げないよう、あえてオーケストラを抑制しているかのように響かせることさえあると説明していました。さらに、フォルティッシモ(非常に強く)で演奏する場合でも、ベッリーニの響きはワーグナーやヴェルディのフォルティッシモとは全く異なるものだとも語っていました。彼はオーケストラに対し、単に「演奏する」のではなく「聴く」ようにと指示していましたが、その考え方に強く惹きつけられました。
ブラウンリーがあれほど軽々と「ハイF(高いファの音)」を歌い上げたのには、本当に驚かされました。透き通るような音色と卓越したテクニックは、息をのむほど素晴らしかったです!
また、オロペサの圧倒的な説得力を持つ演技にも、すっかり引き込まれました。最初は無邪気で純粋に人を信じ切っていた表情が、やがて錯乱状態へと変わっていく様子は圧巻でした。彼女の歌声も、このオペラの雰囲気に完璧に溶け込んでいました。作品の世界観の中で決して浮くことなく、それでいて際立った個性を放っていました。それは、劇場全体に美しく響き渡る、澄み切った純粋で、どこか孤独感さえ漂うような響きでした。マエストロのマルコ・アルミリアートが作品の全体像を的確に捉え、演奏を統率する手腕や、大きなホールにも軽々と響き渡る美しく芯のある音色からも、多くのことを学びました。これらは、来年の協奏曲の演奏に向けて準備を進めている私にとって、とりわけ貴重な学びとなりました。
このオペラを紹介してくださったコズモ先生、そしてベル・カントについて教えてくださったアレキサンダーさんに心から感謝申し上げます。昨年、オペラの伴奏について学び、経験を積む機会を得たことで、今ではオペラを聴くことが以前にも増して魅力的に感じられます。これまでとはまた違った視点から、オペラを味わえるようになったように思います。