ファニー・メンデルスゾーン『一年』より「9月」

この作品には、ゲーテの深く憂鬱な詩「月に向かって」が取り入れられています。

流れよ、流れよ、愛しい川よ、
私は決して幸せになれない。

「川辺にて」という副題も付けられているのですが、右手で奏でられる16分音符の絶え間ない流れは、川の絶え間ない流れを想起させると同時に、解決の見えない、果てしなく続く思考や感情をも示唆しているように感じます。

もちろん、メロディーをまるで歌うように、フレージングを意識して表現することが重要です。しかし同時に、右手で奏でられる川の流れの性格や表現を、メロディーの抑揚や感情の移り変わりに応じて変化させることで、作品全体に一体感と雰囲気がより一層深まるように感じます。

 
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ファニー・メンデルスゾーン『一年』より「8月」