コンサートの衣装(2025年7月11日)
左から右へ:ファウスト・ハリソン・ピアノズでのリサイタルで着たピンク色のドレス、アレキサンダー&ブオーノ・アカデミーでの演奏時に着た金色のドレス、MIMOCAで着たピンク色のドレス、そして、同じコンサートの後半で着た金色のドレス。
演奏家として、私はシンプルで着心地が良く、クラシックなドレスを選んできました。私は、どんなドレスを買うか、どのドレスを着るかを、様々な要素を考慮して決めています。演奏会の時間帯や気温といった分かりやすい要素もありますが、他にも、その会場にふさわしいもの、そして何よりも演奏の妨げにならないものなど、様々なことを考えねばなりません。
写真で私が着ている2着のドレスは、これらの条件をすべて満たしています。夏の季節にぴったりなだけでなく、両腕の可動域の大きさも大きなメリットです。コンパクトにたたむことができ、皺にもなりにくいので、持ち運びやアイロンがけの心配も不要です。
MIMOCA(丸亀市猪熊弦一郎現代美術館)のコンサートホールでは、コンサートの前半と後半で衣装替えをするというアイデアが気に入ったので、2着のドレスを選びました。気温も暖かかったので、ノースリーブのドレスが特にぴったりでした。
また、すべてのアーティストは、ドレスを、単に「着る物」としてではなく、何年も何度も身にまとう大切な衣装として考えていると思います。購入後、少なくとも3年、4年、5年…と年数を経てもまた着たいと思えるものを選ぶのが良い気がします。
キャスリーン・バトルが同じドレスを3つの異なる公演で着用しているビデオをご覧ください。最初は1987年のウィーン公演で、その後1990年にニューヨークのメトロポリタン美術館、そして1991年にメトロポリタン歌劇場で公演しました。
ミュージシャンが考慮すべきもう一つの要素は、これまで以上に常に写真や動画に撮られているという事実です。ですから、「このドレスを着たらどう感じるだろうか」と自問自答してみるのも良いかも知れませんね。 20年後に自分がそのドレスを着ている写真を見たらどう思うでしょうか?
クラシック音楽のコンサートは、他のイベントよりもよりフォーマルだと思うので、私はワンピースではなくドレスを選びます。これは、作曲家の才能に敬意を表す良い方法でもありますし、おしゃれが好きなので楽しいです!
どんなドレスが良いと思うか、コメント欄で教えてください!ありがとうございます!