ピアノによって異なる音色の魅力(2025年4月30日)
左から:コスモ氏と笑い合う様子、コロンバスシチズン財団でピアノの試奏風景。
今日は、来月の演奏会で使うピアノの試奏のため、コロンバスシチズンファンデーションへ行ってきました。建物自体もとても美しく、かつてはチャールズ・L・コルビー氏が所有していたタウンハウスでした。
1階にあるボールドウィン・ピアノは1904年製だったと思います。とても上品な音色です。建物の雰囲気にぴったりで、じっくりと弾いて音色を確かめました。
2階には、さらに歴史のあるピアノがありました。1876年製のスタインウェイです。先生によると、スタインウェイ自身が作ったものかもしれないとのことでした。
1階のピアノは、まるで聴く者をその音に引き込むような「引力」を感じました。2階のピアノは、とても温かみのある音色で、特に高音は華やかで、弾いた音が天井に向かってシャボン玉のように湧き上がってくるようでした。
ピアノのメーカーや機種、材質によって音色が様々に違ってくるのは本当に不思議です。そして、特定の音色をイメージして弾くと、古いピアノほど私の期待に応えてくれることが多いので、私は古いピアノが大好きです。
今、私は自分のアパートで電子ピアノを弾いていますが、あえて音量を最小にしています。目指す音をイメージしながら練習しているのです。鍵盤を窓に向けて置き、演奏中は窓から見えるマンハッタンのビル群をカーネギーホールの観客に見立てています。改めて感謝の気持ちでいっぱいになり、聴衆の期待に応えられるよう、精一杯頑張りたいと思いました。