バッハ ー発見の旅

バッハ : パルティータ 第2番 ハ短調 シンフォニア



音楽家、特にピアニストであることで嬉しいことの一つは、常に素晴らしい発見がたくさんあることです。

作品の歴史や作曲された時代に関するものでも、作曲家がどのように作品を発展させたのかを知るだけでも、ほぼすべての小節に、小さくて素晴らしい発見が無限に潜んでいます。

コズモ先生と一緒にバッハのパルティータ第2番 ハ短調 BWV 826 に取り組み始めたばかりですが、とても興味深いことを発見したので、皆さんにシェアしたいと思います。

動画で演奏しているのは、第1曲「シンフォニア」の冒頭部分です。非常にゆっくりとした、且つ劇的曲で、フランス風序曲のスタイルをとっています。もう一つの特徴は、いわゆる「複」付点音符です。当時は複付点記譜法が一般的ではなかったため、付点音符(音符の横の黒丸が1つだけのもの)で書かれていますが、実際には、八分音符を楽譜に書かれているよりも長く伸ばし、複付点音符として演奏します。こうすることで、より緊迫した音楽的雰囲気を醸し出すことができます。

また、これらの付点音符は、表現を少し変えたい時に、特定の箇所で少し弱め、付点のリズムをソフトにすることもできます。そうすることで、ドラマチックさを和らげ、より哀愁を帯びた雰囲気にすることもできます。

私は今のところ、とてもドラマチックに始めて、右手が単音になった時に少し弱め、その後、左手のトリルで再び鋭いリズムと劇的な雰囲気を戻すというアイデアを気に入っています。左手の和音を分散させるのも、ドラマチックな表現に最適です。

動画内で演奏している部分では、パルティータ全体の雰囲気を提示し、お客様をこの曲の世界観に引き込むようにしたいと思っています。この曲をさらに魅力的にするにはどうしたらいいか考えながら、練習を続けるのはとても楽しいです。今後も研究を続けながら、私の考えをもっとシェアしていきたいと思います。

 

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