失敗が教訓になった話(2025年5月7日)

左から右へ:私の演奏を聴くグラツィエラ、タリアテッレ、食が細くなったグラツィエラにごはんを勧める様子、ニューヨークの典型的なバス。

今日の私はまさにウィリアム・シェイクスピアの戯曲「間違いの喜劇」でした。数時間という短い時間の中で、いくつもの失敗が続いてしまったのです。

1. 今日のお昼に、トマトソースのタリアテッレを食べていました。粉チーズをかけようと思ったら、なんだか容器の蓋が固かったんです。でもどうしても粉チーズを!と思って、力をこめすぎて…粉チーズは、宙に舞い上がってしまいました!

2. 先生のアパートに向かう途中のバス停でのことです。バス停よりも少し先に男の人が立っていました。バスが来たので、「お先にどうぞ」と合図しました。しかし彼はただ立っているだけの人でバスを待っているわけではなかったんです。よく考えたら、彼はバス停ではないところにいたのですから!開いたバスのドアの前でもじもじしている私、になってしまいました。

3. すごく恥ずかしくなってしまって、慌ててバスに乗ろうと今度は駆け込んでしまい、勢い余って運転手さんが降車ドア付近を確認するためのミラーに頭をぶつけてしまいました。すごく痛かったですが、恥ずかしさが重なり、何事もなかったかのようにふるまわねばなりませんでした。

4. とどめは、先生のアパートに着くや否やタミーノのおもちゃを踏んで、あやうくしりもちをつくところでした。

先生にこの笑い話を報告しましたが、こんな日は誰にでもあるのだと気づかされました。何か悪い流れを感じたり、自分を責めたくなったりするなることもあるけれど、全く違う、もっと良い方法があるのです。どんな状況でも、良い面に目を向けるということです。

例えば、チーズをまき散らしてお掃除は大変でしたが、パスタは本当に美味しかったです。バス停で、私はただ男性に気遣いをしただけなのです。今度バスに乗るときは、車内に駆け込むことはないでしょう。そして、自分の足元はいつもよく見ていないといけませんね。つまずく心配がなくなります。

先生のおっしゃる通りです。人生におけるおかしなハプニングでさえ、多くの前向きな教訓を与えてくれます。

ですから私は、前向きなこと、つまり人生における真の教訓にもっと焦点を当てるようにしました。

1. 2日後に自分の演奏会があり、とてもワクワクしています。

2. 会場のファウスト・ハリソン・ピアノズは美しく、使用するピアノはニューヨークで最もメンテナンスされた素晴らしいものです。

3. お客様の中には、私がよく知っている、大好きな人たちが大勢います。

4. コズモ先生とアレキサンダーさんから、私は大きなエネルギーとサポートをもらっています。

5. 両親は、私のことをいつもよく考えていてくれています。

私の人生には、ポジティブなことがたくさんあるので、何かでうまくいかないと感じても心配する必要はありません。良い面にフォーカスすべきなのです。アレキサンダーさんがいつもおっしゃるように、「自分が持っているものに感謝しない限り、望むものは決してそれ以上にはならない」のです。

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