ピアノの「ピッ」!
フローレンス・プライスと彼女の作品に秘められた宝物
現在、多くの女性作曲家とその作品に注目が集まっています。彼女たちの作品は、これまで男性作曲家ほど注目されてきませんでした。
アメリカのオーケストラで作品が演奏された最初のアフリカ系アメリカ人女性作曲家に、フローレンス・プライスという女性がいます。1953年に亡くなった後、半世紀以上経った2009年、イリノイ州セントアンにある彼女の夏の邸宅で、膨大な量の自筆譜、手紙、その他の書類が発見され、彼女の音楽は再び脚光を浴びるようになりました。
この発見は、家を改修していた不動産投資家によって発見されたのですが、交響曲や協奏曲といった「失われた作品」が含まれていました。現在、音楽学者や出版社はこれらの作品を広く入手できるように取り組んでおり、私自身もそのうちのいくつかをすでにリサイタルで演奏したことを光栄に思っています。
生前、ヨーロッパやアメリカで広く演奏活動を行い、高い評価を得ていたフランスの作曲家セシル・シャミナード。そして、ファニー・メンデルスゾーン。
私は今、ファニー・メンデルスゾーンの『一年』の研究を始めたところですが、これらの見過ごされてきた作品をできる限り研究し、演奏するために、研鑽を積まねばならないと感じています。
今週の私にとっての「ピッ」!ひらめきの瞬間は、これらの作品は、私たちが積極的に探し求めねばならないということ。そして、すでに有名な作曲家の作品に注ぐのと同じ熱意をもって称賛し、研究、演奏しなければならないということです。
女性作曲家による見過ごされてきた傑作の多くに光を当ててくれたアンナ・シェレストさん。特に彼女の素晴らしいCD「Donna Voce」第1巻、第2巻、第3巻(Spotify)に心から感謝いたします。アンナ氏は素晴らしいピアニストでありアーティストであるだけでなく、私を含めた音楽学習者や観客が彼女たちの作品を見つけ、学び、鑑賞する機会をもてるようにしてくれました。アンナさんのような音楽活動は、音楽家が皆意識すべき責任ある仕事です。彼女はすべての音楽家にとって大きなインスピレーションの源と言えます。