インスピレーションの源
カーネギーホールとサントリーホールのソロリサイタルデビューのためにデザインされた2着のドレス。写真はスティーブン・サリバン撮影、コロンバス・シチズン・ファンデーション(ニューヨーク)にて。
驚くことに、このブログを始めて1年ちょっとで、ついに200回目の投稿となりました。この間、音楽家としての成長を支えてくださった多くの方々に、心から感謝申し上げます。
師であるコズモ・ブオーノ先生やメディアマネージャーのエリック・ヘメデス・ベース氏など、これまでの日々、いつも私を支えてくださった方のほかに、この節目に当たり、同じくらい大きなパワーを与えてくださった方々がいらっしゃいます。
そこで、今日の投稿は、デザイナーのKATSUYA OOE氏と、パターンメーカーの宇野 瑞代氏、そして絹織物・染色のスペシャリストである成瀬 優氏のチームに捧げたいと思います。
コンサートの企画・運営には真の芸術性が必要で、コズモ氏やエリック・ヘメデス・ベース氏のような方々の仕事ぶりを通して私はそれを実感しました。演奏家がステージに立つずっと前から、膨大な量のコラボレーションが行われています。様々なチームが協力し合い、コンサートのあらゆる要素を定義し、創造し、実行していくのです。
OOE氏とのコラボレーションは私にとって素晴らしいものでした。フィッティングはもちろん、色についての話し合いや、快適に演奏するためにドレスに何が必要かといった点について話し合いました。
しかし、予想外だったのは、ドレス作りには楽曲制作と共通する要素がたくさんあることに気づいたことです。ただ生地を裁断するだけではダメで、生地の個性や特性、つまり、どのように動き、どのように体に沿うか、光の中でどのように輝き、どのように反射するかといったことを理解する必要があるのです。一針一針は、まるで楽曲における音符のように、それ自体が重要なだけでなく、作品全体に影響を与える力を持っています。
私にとって、自分のためだけにデザインされたドレスを仕立てていただく機会を得られたことは、稀有で特別な特権でした。成瀬氏と協力し、シルク生地を自ら織り、染めていただくことで、私の個人的な希望だけでなく、音楽家としての私の精神をも反映させることができました。デザインには音符が取り入れられ、色彩は私が演奏する作曲家とその作品へのオマージュとして選ばれました。宇野氏は、私の音楽家としての活動と芸術的な感性を深く理解し、綿密に分析することで、模様の細部に至るまで、私自身と生地の美しさを最大限に引き出すよう配慮してくださいました。
作曲家たちの作品、私自身の音楽研究とその演奏法、広報活動やソーシャルメディアを活用したコンサートのマーケティング、そしてOOE氏の魔法のようなドレスを通して視覚的に自己表現できたこと、これらすべてが融合することで、カーネギーホールでのデビューは、単なる音楽イベント以上のものとなりました。それは、私のキャリアを通して私を奮い立たせ続ける、尽きることのない喜びとインスピレーションの源泉となったのです。このコンサートは、音楽から演奏、そして目に見えるもの、見えないものを含めた数多くの要素が一つにまとまることで生まれる、あらゆるレベルでのコラボレーションの力を私に示してくれました。その経験は、今もなお私を喜びと深い感謝の念で満たしてくれます。
これらの素晴らしいドレスの制作過程については、近刊予定の著書『練習! 練習! 練習!(Practice, Practice, Practice)2』で詳しくご紹介します。この本では、ドレスの制作過程や、カーネギーホールでの私の経験全体について詳しく述べています。続報をお楽しみに。
私の人生で最も幸せな瞬間のひとつとなったこの出来事の実現に関わってくださったすべての方々に、心から感謝申し上げます。両親をはじめ、先生方、メディア関係者の皆様、そして観客の皆様、皆様のおかげで、一生忘れられないほどの喜びを味わうことができました。
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