イースターの日曜日(2025年4月20日)

左から右へ:イースターの挨拶、ニューヨーク・ギリシャ正教会大司教区本部、イースターサンデーのディナーをいただいたロカンダ・ヴェルデ、ハドソン・ヤードのザ・ベッセルの前で、コズモ先生、アレキサンダー氏、そして私。

ニューヨークには素晴らしいところがたくさんあります。その中でも特筆すべき点は、同じ街にこれほど多様な文化が共存している点です。イースターのような日は、行き先を選ぶだけで、様々な伝統に触れることができるのです。

私は、ギリシャ正教会でイースターがどのように祝われているのか知りたくて、東79丁目・5番街にある在アメリカ・ギリシャ正教会大司教区本部を訪れました。でも、教会は開いていませんでした。ギリシャ正教では、前日の聖土曜日に礼拝が始まり、イースターサンデーの午前0時まで続き、その後礼拝が終わることを初めて知りました。

その発見をきっかけに、私はアレキサンダーさんとコズモ先生、そして彼の2匹の猫にイースター・トリートを贈るという、もう一つの「伝統」を祝うことにしました。イースターは再生とイエス・キリストの復活を象徴し、ドイツからアメリカに伝わったイースターバニーは新しい生命の象徴です。イースター・トリートで贈られる甘いお菓子は、そのことを思い起こさせるものです。四旬節という、イースターの46日前の水曜日から復活祭の前日までの期間には、信者は何かを断つ必要があり、多くの人がお菓子を絶ちます。だからこそ、イースターにお菓子を贈る人が多いのです。卵もまた、殻から新しい生命が生まれる象徴として贈られます。

イースターの日曜日に開いていた素敵なお店でキャンディーを買い込んだ後、レッスンのために先生の家へ行き、5月9日のリサイタルで演奏するショパンのピアノソナタ第3番 ロ短調 作品58を深めました。レッスンの合間には、コンサートで履く予定のベッツィ・ジョンソンの靴を試し履きして、ペダルとの相性を確認しました。

レッスンの後、先生と母と私はハドソン・ヤードでアレキサンダーさんと夕食を共にしました。アメリカ人俳優のロバート・デ・ニーロがオーナーを務めるロカンダ・ヴェルデというレストランで食事をしました。とても素敵なレストランで、料理も素晴らしかったです。

その後、外に出て、イギリス人デザイナー、トーマス・ヘザーウィックが設計した「ザ・ベッセル」を見に行きました。154段の階段、2,500段の階段と、80の踊り場があり、登ることができます。

いつかこの階段を登ってみたいと思っていますが、ニューヨークでの仕事が終わってからにしましょう!

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