ショパン : ピアノ・ソナタ 第3番  第3楽章 Op.58 ロ長調 ラルゴ

ショパン : ピアノ・ソナタ 第3番  第3楽章 Op.58 ロ長調 ラルゴ(2025年7月12日)

この楽章に取り組み始めた瞬間、ショパンがベッリーニの音楽にどれほど影響を受けていたか、そしてラルゴの魂のこもった、そして、哀愁に満ちた性質を思い出さずにはいられませんでした。

印象的な幕開けの後に登場するメロディーは、まるで高らかに歌い上げる歌曲のようです。ショパンは死の直前、ベッリーニのアリアを聴きたいと頼んだそうです。これは、このイタリアの作曲家の影響力の強さを物語っています。私はこの楽章に満ち溢れているメロディーが大好きです。作曲家の魂が強く感じられます。

この楽章を演奏するとき、私はバラが蕾から満開へと変化する様子や、トウシューズを履いた美しいバレリーナがつま先立ちで舞台をゆっくりと進んでいく様子を、ゆっくりとしたタイムラプス写真のように想像します。楽章全体を通してテーマが展開していくにつれ、すべての音が素晴らしい意味と希望に満ち溢れていきます。

 

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ショパン : ピアノ・ソナタ 第3番 第4楽章 Op.58 ロ短調 フィナーレ:プレスト・ノン・タント

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